ツクモツムギ「そこに行ってはいけないよ」

 「ツクモツムギ」「そこに行ってはいけないよ」は倉樫澄人/N.G.Pの制作物です。

記録にはこれらの内容を含みます。

 

 「探偵ってこんなにヒマなもんなのか~?」

部員たった3名の「つくも探偵クラブ」の部室として使っている空き教室に響き渡る、不満げな声。
会議用の長机に突っ伏している少年は、髪を真っ赤に染め、制服を着崩した、明らかに品行方正とは縁遠いいで立ち。打つでもなく碁石を弄びながら、同じく暇をつぶしている少女へじとりと視線を投げかけます。
少年の名前は御剣太助。特別な器物を扱う能力に長ける、"遣い手"と呼ばれるタイプの巫覡です。

 「まだまだ知名度がないゆえ仕方なかろう。わし特製の宣伝ポスターと張り紙の効果を今に見ておれ!」

根拠不明の自信に溢れて胸を張る小柄な少女は、「つくも探偵クラブ」の部長、灯恋。絹糸のようなきめの細かい長い髪を揺らし、パイプ椅子にふんぞり返っています。不良生徒というわけではないのですが、行動力に溢れ一癖ある彼女は周囲を太助以上に振り回しています。
灯恋は表向きは太助の従妹という形になっていますが、彼女の正体は名家に代々伝えられた破魔の宝剣の付喪神。魔を討ち滅ぼす絶大な力を持っています。

もう1名の部員、松井栄吉は欠席中。
トラブルメーカーがいないせいもあっていつも以上に平和すぎる「つくも探偵クラブ」に、今日は一人の訪問者がやってきました……。

 

「ツクモツムギ」は巫覡と付喪神のバディで進行する、伝奇・退魔・捜査などを題材にしたTRPGです。舞台設定はほとんどのところでは現代の日本ですが、怪異事件を担当する「捜査五課」の存在など、歴史の陰にうごめき日常の裏側に潜んでいる「怪異」と人間との関わりが世界観的にも重要なものとして扱われています。

今回はサンプルシナリオ②として収録されている「そこに行ってはいけないよ」をプレイしました。完テキストで6時間程度、日中の時間を掛けて一気に遊んだ感じでした。
シナリオの所感としては……結構自由ですよね、このシステム。余白がとても大きくて、無理して埋めなくてもいい、というノリが感じられます。(念のため言っておきますが、破綻してたり話がぶつ切りになったりしているわけではありません)
システムの性質的に「コンビの話を追っていく」という内容になりがちなので、シナリオの余白をうまく使ってストーリーに組み込んだらいいよ、ということなのかもしれませんね。

今回はGMCとして参加しました。コミカルなノリに、熱い戦意と正義感を合わせ持つコンビで、とても楽しかったです。