モンセギュール1244 歴史に営為あり

Montsegur 1244」はFrederik J. Jensenの制作物です。

記録にはその内容を含みます。


 

 「そなたは異端の信仰を棄て、慈しみ深い父なる神の許しを受けるか?」
 
1244年3月、数百人ものカタリ派信者に向けて、この質問が投げかけられた。
彼らは9ヶ月以上にわたりモンセギュール城塞を包囲していた軍勢に降伏したのである。200人以上が否と答え、それによって火刑に処されることを選んだ。信仰に殉じて死を選んだカタリ派信者たちとは、いったい何者だったのだろう?

「モンセギュール1244」は、十字軍の侵攻に対抗して山砦モンセギュールに籠城しているキリスト教の異端派閥「カタリ派」の人々として、その火刑と棄教までの日々を生きる、ナラティブ系のTRPGです。
歴史と信仰を題材にしたゲームですが、それらに詳しくなくても楽しめます。大事なのは、生きること。そう、この時代、この戦いを生きた人々一人一人が、血の通った人間であり、ままならない欲望や、誇りや、感情に振り回されながら、決して永遠たりえない日々を営んでいたということです。

 標準プレイに用意されているのは12人のキャラクター。これを参加者に割り振って、全キャラクターを動かすようになっています。といっても、最終的な棄教と殉教が問題になるのは「メインキャラクター」として指定したキャラクターのみ。他のキャラクターは比較的自由に動かせる……というか、まあ、ナラティブ系の常としてとても自由度は高いです!キャラクターの名前や設定がある程度決まっているからこそ、担当する人によって大きく個人差が生まれそうな気がしますね。

私が担当したのは、聖職者の高齢女性、守備隊の隊長の男性、領主の妻の3人。
どのキャラクターも動かしていてとても楽しかったです!

他の参加者さんたちも強烈な熱演、プレイヤーの個性が光る怪演、そして物語としてのハンドルの切り方や展開などそれぞれの巧みさが感じられ、夢のように楽しい時間でした。
一人一人が血が通ったキャラクターとして寒々しく孤立したモンセギュール砦の中でぶつかり合う、あまりにも濃いドラマが繰り広げられていって、終わった後はしばらく放心していました……